高圧の水素を、
暮らしで使える
低圧の水素へ。
水素ステーションの高圧水素を受け入れ、装置の中で減圧・流量制御・冷却を行いながら、常温・低圧の固体水素ボンベに充填する。低圧水素充填機「HESS07」には、YOUONが培ってきた低圧水素の技術と、それを製品として形にする力が詰まっています。

(200Lボンベ×20本)
満充填時間
水素の純度
(AC/DC 110V)

ステーションは高圧、
暮らしの機器は低圧
燃料電池車向けの水素ステーションでは、水素を高い圧力で扱い、車両のタンクに充填します。一方、アシスト自転車やポータブル電源、コンロといった暮らしの機器に求められるのは、身近な場所で安心して扱える低圧の水素です。
この「高圧」と「低圧」のあいだをつなぐのが、低圧水素充填機です。高圧水素を受け取ったあと、装置の中で段階的に圧力を下げ、流量と温度を制御しながら、水素吸蔵合金を使った固体水素ボンベに常温・低圧でためていきます。すでにある水素インフラを、暮らしの水素につなぐための装置です。
高圧水素が、低圧の固体水素になるまで
装置の中では、受け入れ・一次減圧・PID流量制御・固体水素貯蔵の4つの工程が連続して進みます。流量・圧力・温度の3つの信号をPIDコントローラーが常に監視し、電磁弁の開度と冷却を自動で調整します。

高圧水素の受け入れ
水素ステーションやボンベ集合装置から高圧水素を受け入れ。手動遮断弁と前置フィルターを通して、異物を取り除きます。
一次減圧
一次減圧弁で、高圧から低圧へ。ここから先は、主制御装置の中で低圧の水素として扱います。
PID流量制御
比例電磁弁が流量を細かく調整。流量センサーと圧力センサーの値をもとに、PID制御でボンベへの充填量をコントロールします。
固体水素として貯蔵
金属水素化物(水素吸蔵合金)に水素を吸着させて貯蔵。吸蔵時に生じる熱は冷却ユニットが取り除き、温度を一定に保ちます。
何重にも備えた、安全制御
高圧の水素を扱う入口から、低圧でためる出口まで。異常を検知するしくみと、止めるしくみを重ねています。
緊急遮断弁・非常停止
異常を検知すると緊急遮断弁(ESV)が即座に水素を遮断。本体の非常停止ボタンでも、手動で停止できます。
3つの信号で常時監視
流量・圧力・温度をPIDコントローラーが常に監視。設定した流量・圧力・温度の上限を超えないよう自動で制御します。
吸蔵熱を冷却
水素吸蔵合金は水素を取り込むときに発熱します。ペルチェ素子・空冷/液冷の冷却ユニットで温度を管理します。
安全弁・逆火防止器
ボンベ側には安全弁と逆火防止器を設置。万一の圧力上昇にも、水素を安全に逃がすしくみを備えています。

低圧水素充填機
HESS07
カバーの中に低圧ボンベ20本を並べ、高圧水素入口から受け入れた水素を一度に充填します。200Lのボンベ20本、合計400gの水素を約2時間で満充填。充填時の電力は0.3kWで、AC110V・DC110Vのどちらの電源にも対応します。
キャスター付きのコンパクトな筐体(全長1,000×奥行540×全高1,000mm)で、−30〜40℃の環境で使用できます。
※ 画像は外観の概念図です。仕様は開発中のもので、変更になる場合があります。
HESS07 主な仕様
- 製品型式
- HESS07-00D-50O-0120
- 水素ボンベ
- 200L × 20本
- 総充填水素量
- 400g
- 充填水素の純度
- 99.99%以上
- 充填圧力
- 0.5〜3MPa
- 入力電源
- AC 110V / DC 110V(AC/DC対応)
- 充填時の電力
- 0.3kW
- 消費電力量
- 0.6kWh
- 満充填時間
- 約2時間
- 使用環境温度
- −30〜40℃
- 外形寸法
- 全長1,000 × 奥行540 × 全高1,000mm
※ 消費電力量の測定条件は確認中です。仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。
水からつくるか、高圧水素から移すか
YOUONは、水を電気分解して水素をつくる充填システムと、既存の高圧水素を低圧に変えて充填する装置の両方を手がけています。拠点の条件に合わせて選べます。
| 項目 | HESS07 低圧水素充填機 | HESS02 業務用水素生成・充填システム |
|---|---|---|
| 水素の調達 | 高圧水素を受け入れて減圧 | 水を電気分解してその場で生成 |
| ボンベ本数 | 20本(水素200L/本) | 20本(0.39Lボンベ・水素200L/本) |
| 総充填水素量 | 400g | 400g |
| 満充填時間 | 約2時間 | 約10時間 |
| 充填時の電力 | 0.3kW | 0〜4kW |
| 入力電源 | AC/DC 110V | AC180〜240V |
| 向いている拠点 | 水素ステーション・ボンベ供給がある場所 | 水と電気があれば、どこでも |
※ 各製品の仕様資料に基づく比較です。
低圧水素を、製品にする力
材料・貯蔵から、制御・安全設計、そして量産と社会実装まで。YOUONは低圧水素のバリューチェーンを一貫して手がけています。
減圧・制御・安全の設計
高圧から低圧への減圧、PIDによる流量制御、冷却と多重の安全機構。充填機をシステムとして設計できる技術があります。
こんな場所で活躍します
水素ステーション併設の充填拠点
既存のステーションに併設し、燃料電池車用の高圧水素を、自転車や電源用の低圧ボンベに充填。
シェアサイクル・配送の拠点
ボンベ集合装置から水素を受け入れ、フリートで使うボンベをまとめて充填。約2時間で20本。
自治体の防災備蓄
平時に低圧ボンベへ充填して備蓄。災害時は電源・調理・移動のエネルギーとして活用できます。
工場・研究施設
施設にある高圧水素を、構内の小型機器や実験用の低圧ボンベへ。AC/DC 110Vの電源で設置できます。
低圧水素の導入・共同開発のご相談
充填機の導入、拠点の設計、OEM・共同開発まで。水素の調達方法や使いたい機器をお聞かせください。